2026年の住まい:呼吸する素材と「生命感」のあるリノベーション

2026年の住まい:呼吸する素材と「生命感」のあるリノベーション

こんにちは。2026年も早いもので数ヶ月が過ぎ、私たちの生活空間に対する意識は劇的な変化を遂げています。数年前までの「スマートホーム」という言葉に代表されるデジタル化の波は一段落し、今、私たちが求めているのは、より根源的な「生命感」や「身体性」ではないでしょうか。

今回は、小規模な設計事務所という立場から、これからの住宅設計やリノベーションにおいて欠かせないキーワードとなる「バイオ素材(生物由来素材)」と「感覚的リノベーション」について深掘りしていきたいと思います。

1. なぜ今、住まいに「生命感」が必要なのか?

2020年代半ばを過ぎ、私たちの日常はかつてないほど高精細なデジタル体験に囲まれています。しかし、その反動として、無機質な平滑さや、均質化された空間に対してどこか「物足りなさ」を感じる人が増えています。そこで注目されているのが、バイオ素材を活用した建築です。

「育つ」壁と「香る」床:素材との対話

例えば、菌糸体(マイセリウム)を用いた断熱材や、光合成を行う塗料、あるいは古来からある土壁の現代的解釈などが、2026年の住宅設計におけるスタンダードになりつつあります。これらの素材に共通するのは、「時間とともに変化し、呼吸している」という実感です。

単に「古くなる」のではなく、住む人の生活に合わせて「深まっていく」。こうした素材の選択は、住宅設計(House Design)において、住む人の幸福度を長期的に支える重要な要素となっています。

2. 小規模リノベーションがもたらす「感覚の再構築」

大規模な都市開発とは異なり、私たちのような設計事務所が得意とするのは、個人の生活に密着したリノベーション施工事例です。2026年のトレンドは、単なる機能の更新ではなく、「五感を調律する」ことに主眼が置かれています。

「不完全さ」という贅沢

完璧な直線や、一点の曇りもない鏡面仕上げ。それらは美しいですが、どこか緊張感を強います。現代のリノベーションでは、あえて既存の構造体を露出させたり、手仕事の跡が残る素材を採用したりすることで、空間に「隙」を作ることが求められています。

  • 触覚: 裸足で歩きたくなる、凹凸のある天然木のフローリング。
  • 視覚: 時間帯によって複雑な影を落とす、左官仕上げの壁。
  • 嗅覚: 湿度の変化に応じて香りが変わる、天然由来の調湿材。

このような要素を組み合わせることで、住まいは単なる「箱」から、住む人を包み込む「環境」へと進化します。私たちが建築設計の視点から綴る思考(Perspective)においても、この「身体感覚への回帰」は非常に重要なテーマとなっています。

3. 持続可能性を「楽しさ」へ変換する

「サステナブル」という言葉が義務感のように響く時代は終わりました。2026年の住宅において、環境負荷を抑えることはもはや当たり前のマナーであり、その先にある「いかに心地よく、楽しいか」が問われています。

メンテナンスを「愛着」に変える

例えば、バイオ素材の壁を自分たちで手入れしたり、経年変化を家族の歴史として楽しんだりすること。これは、失敗しない家づくり(Housing Advice)の観点からも非常に有効です。自分で手を加えられる余白があることで、住まいへの愛着は飛躍的に高まり、結果として長く大切に住み続けることにつながるからです。

4. これからの「住まい」を考えるあなたへ

住宅設計は、カタログからパーツを選ぶ作業ではありません。それは、あなたがこれからどんな時間を過ごしたいか、どんな空気の中で目覚めたいかという「未来の解像度」を上げていくプロセスです。私たちは、そのプロセスを共にするパートナーでありたいと考えています。

もし、今の住まいに少しの窮屈さを感じていたり、新しく迎える生活の場に「自分らしさ」という生命を吹き込みたいと考えているなら、ぜひ一度、家づくりの進め方(How to / Process)を覗いてみてください。

2026年の建築は、より自由で、より生命に近い場所へと向かっています。あなただけの「呼吸する住まい」を、一緒にカタチにしてみませんか?


河添建築設計事務所では、住宅から店舗まで、素材の質感を大切にした空間づくりをご提案しています。東京と香川、それぞれの拠点で皆様の想いをお聞きしています。

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