建築と記憶──時間を包み込む空間
建築と記憶──時間を包み込む空間
空間は「時間の容れ物」
建築は、過去と未来を同時に内包する存在です。壁や床、光の入り方、匂い──それらはすべて、時間の痕跡と記憶を受け止めています。人は建築を通して、自分自身の時間を再発見します。
住宅:暮らしの記憶を積層する
私たちの 住宅設計 では、「新しい家」をつくると同時に、「これまでの生活の記憶」をどう継承するかを考えます。 たとえば古い柱を残す、家族写真の壁を計画に含める──建築が記憶を保存する“器”になるよう設計します。
- 時間の痕跡をデザインとして肯定する
- 素材の経年変化を「老い」ではなく「深み」として捉える
- 家族の成長とともに更新できる“可変の余白”を残す
店舗:ブランドの記憶をつなぐ空間
店舗デザイン では、ブランドの物語を空間が語ることを重視します。 素材・光・匂い・音──五感すべてが顧客の“記憶”を刺激します。 時間の経過とともに味わいが増す設計こそが、ブランドを長く愛される存在にします。
都市と記憶:まちが持つ“時間の層”
東京オフィス では、再開発においても「失われた記憶」をいかに空間に残すかをテーマとしています。 古い構造体を再利用し、街のリズムを再生する。 一方、 香川オフィス では、地方都市の“土地の記憶”を継承する建築として、素材・地形・風土を再解釈しています。
テクノロジーが記憶を記録する
Metabrain Lab では、3DスキャンやVRを用いて建築の「記憶」をデジタル上に残します。 解体されても、空間の記憶はデータとして再現可能。 建築は、物質を超えた“記録のメディア”へと進化しています。
建築家の視点
建築は、時間の中に生きる芸術です。 その場所に刻まれる記憶を丁寧に拾い上げることで、過去と未来のあいだに橋を架ける。 それが私たちの考える“設計”です。 実例は ポートフォリオ にも掲載しています。



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