建築と時間──朝昼夜で変わる空間の表情

建築は“時間”とともに生きている

建築は完成した瞬間がゴールではありません。朝の光、昼の賑わい、夜の静けさ──時間の移ろいとともに、建物は表情を変え、私たちの感覚に語りかけてきます。

建築家による住宅デザインでは、時間軸を前提にした光と影の設計を大切にしています。朝の柔らかな光、午後の木漏れ日、夕暮れの陰影──それぞれが日常を豊かに彩ります。

店舗デザインでは、時間による空間の変化が集客を左右します。朝は清潔感、昼は明るさ、夜は雰囲気──それぞれに合わせた照明・素材・レイアウトがブランド体験を形づくります。また、高松スタジオでは、時間帯ごとに最適な明るさを再現するオフィス設計も実施しています。

東京オフィスのプロジェクトでは、都市のリズム──朝の通勤、昼の活動、夜の静寂──を読み解きながら、街の“時間のデザイン”を行っています。例えば日没後の照明配置やファサードの光のグラデーションは、都市景観の一部として人の行動に影響を与えます。

建築のもう一つの“時間”は経年変化です。木材や金属、石材が時間とともに変化し、味わいを深めていく。そうした素材選びは、性能とデザインの家においても重視しています。

Metabrain Lab では、VRを活用して朝昼夜の光の移ろいをリアルタイムに再現。設計段階から「時間とともに変化する空間」を体験し、最適な演出を検証しています。

建築は、時間の中で完成する芸術です。朝・昼・夜──そのすべてを美しく見せる設計こそ、建築家の腕の見せどころです。事例はポートフォリオにも多数掲載しています。