“建具の音”で空間の印象は決まる」——耳で感じるデザインの話

 



「ガチャッ」「スーッ」——その音、心地よいですか?



空間を五感で感じるとき、

“音”の影響は想像以上に大きいのに、

設計で重視されにくいのが“建具の音”です。





住宅設計

では「耳で感じる心地よさ」も設計対象



  • 木製ドアの**“重さを感じる開閉音”**
  • 引き戸が滑るときの“静けさと抵抗感”
  • カチャッと音が鳴ると“安心感”が生まれる玄関錠



つまり、音は“心理的な質感”を空間に加える要素なのです。





店舗では「音」がブランドの“余韻”になる



店舗設計では、

建具の音も“体験の一部”として設計します。


  • 鉄のドアが開く時の**“ギィィ…”という音が記憶に残る**
  • ハンドメイドの金具の“音の個性”がブランドらしさになる
  • 扉の“閉まるスピードと音”で空間の静けさが強調される



音の設計は、空間の“温度”や“品格”をコントロールする手段なのです。





素材と音の関係も設計の一部



私たち東京オフィスでは、

素材の選定段階で音の響き方も意識しています。


  • 金属は高く響き、木材は柔らかく響く
  • ゴムパッキンやクッション材で“音の角”を取る
  • 石やガラスが“静寂”を強調する場面もある



目に見えないけれど確実に“印象を操作する設計”、

それが**“建具の音”のデザイン**です。


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