“開放感”が正義じゃない」——“閉じた家”が心を守るという考え方
「開放感があれば良い家」は本当?
広い窓、大きな吹き抜け、視線が抜けるリビング——
住宅の広告でよく使われる「開放感」という言葉。
でも、すべての人にとってそれが最適とは限りません。
心が落ち着くのは“閉じた”空間かもしれない
私たちの住宅設計では、
開けることより“閉じること”を大切にすることがあります。
- 外からの視線を遮ることで安心感が増す
- 敢えて“囲む”ことで心が静まる空間をつくる
- 明るさより“陰影”が落ち着くというケースも
開放感がストレスになる人もいるという現実に、私たちは寄り添います。
“囲われた庭”がもたらす解放
閉じた家=暗い、狭い、ではありません。
むしろ、「囲われた庭」や「壁で切り取られた空」を持つ家は、豊かさが内側に向く住まいです。
- 外に開かずとも、内に向かって開かれたテラス
- 外壁で視線を遮りながら、上部から自然光を取り入れる
- 壁の向こうに“もうひとつの自然”を設ける工夫
私たちは、香川オフィスでも、
こうした“内に向かう開放性”を意識して設計しています。
店舗設計にも“囲い”が効くことがある
店舗デザインでも、
全てを見せるのではなく、あえて“隠す”ことが魅力につながることがあります。
- ガラス張りでなく、入口の間口を小さくすることで興味を引く
- 店内を仕切って“ゾーニング”することで落ち着きが生まれる
- 客席を囲うことでプライベートな空気感を演出する
“見えないから気になる”、“閉じてるから落ち着く”という戦略が、
設計の幅を広げてくれるのです。



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