“におい”のある街には、いい建築があ
空間の“香り”は、まちの記憶になる
街を歩いていて、ふと感じる香り——
焼きたてのパン、木の香り、土のにおい、湿った草の匂い。
そうした五感の記憶が、街に対する印象や愛着を深めてくれます。
建築は本来、視覚的なデザインだけでなく、
**嗅覚や触覚にも影響する「体験の器」**です。
素材がもたらす「香りの設計」
空間に「においの記憶」が残るような素材選びや構成を意識しています。
- 無垢材や左官仕上げが生む自然な香り
- 換気を考えた設計で、湿気や人工的な臭気を抑える
- キッチンやコーヒースタンドから広がる香りが、まちににじむ構成
こうした五感に訴えるデザインは、
人の記憶に長く残り、また訪れたくなるまちの風景をつくります。
まちに「心地よさ」をしみこませる設計
まちが“いい匂い”を持っているということ。
それは、そこにある建築が空気の流れや素材の質感、熱や湿度まで配慮されているということです。
香りを通して建築が人に作用する。
それは、目には見えないけれど、まちを魅力的にする設計のひとつだと考えています。
五感を信じた建築が、まちに奥行きを与える
これからの都市や住宅、店舗設計には、
見た目だけでなく、**体感的な“においの豊かさ”**が求められていくはずです。
記憶に残る建築とは、
きっと香りをともなった空間なのかもしれません。



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