玄関ポーチはまちへのインターフェース?
建築の“細部”がまちとつながる場所になる
「まちに開かれた建築」と聞くと、
大きな公共空間や広場を想像する人も多いかもしれません。
でも実は、もっと**身近な“玄関まわり”**が、
まちとの接点になることがあるのです。
玄関ポーチやアプローチの設計次第で、
その家の印象だけでなく、通りの風景もやわらかく変わっていきます。
まちと暮らしの“ちょうどいい境界”
- ポーチに深い庇を設けて、道行く人が雨宿りできるように
- 外構を塀で閉じるのではなく、植栽でゆるやかに仕切る
- 玄関まわりにベンチや縁側的要素を設け、住人とまちが視線を交わすように
こうした小さな配慮が、
建築とまちの関係をやさしくするデザインにつながります。
私たちの住宅設計でも、
建物の顔となる玄関まわりに、必ず“まちへのインターフェース”の視点を取り入れています。
個人の空間が、まちの印象を決める
街を歩くとき、ふと目に入るのは立派な建物だけでなく、
住宅の玄関や植栽のあり方、明かりの漏れ方、ポーチの構えだったりします。
だからこそ、玄関ポーチのデザインは
“まちに向けたささやかな提案”になりうるのです。
開く・閉じるのバランスをデザインする
完全に開くのでも、閉じるのでもない。
ちょうどよくにじみ出すような空間設計が、
これからの住宅とまちの関係に求められるのかもしれません。
住まいの設計が、まちの印象をつくっていく。
そんな気づきが、次の暮らしを変えるヒントになります。



コメント
コメントを投稿